★鉄筋ガス圧接工法の誕生
1939年にアメリカのL.Adamsという人がレールの接合に使用したのが始まりとされています。
日本での鉄筋のガス圧接継手に関する研究は1940年代の後半から、日本国有鉄道鉄道技術研究所において始められました。その後1951年に日本初の定置式鉄筋ガス圧接器が開発され、1952年に東京駅~神田駅高架建設に初めてガス圧接が試験工事として使用されました。その後1952年10月に帝都交通高速営団渋谷車庫土留め工事でのφ25~φ19鉄筋のガス圧接施工が行われました。これがわが国初の、実工事における鉄筋のガス圧接施工であるといわれています。
★鉄筋ガス圧接とは・・・
鉄筋の継手としては、重ね継手・ガス圧接継手・機械的継手・溶接継手があるが、わが国では、その簡易性と経済性の見地からガス圧接法が広く用いられています。
この工法は、
鉄筋の接合端を、酸素-アセチレン炎で加熱し、高温で圧力を加え接合させるというもので建設現場において能率的な継手工法として評価されています。
★ガス圧接法が広く用いられるようになったのは・・・
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- 第一に、現場で早く、安く、しかも確実に一体接合ができること。
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- 第二に、継手強度が母材と同等又はそれ以上である。
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- 第三に、配筋が整然としていてコンクリートの打設性がよいこと。
★手動ガス圧接
手動ガス圧接の技量資格には4種類あり、それぞれ作業できる鉄筋が決まっています。
1種は25mm、2種は32mm、3種は38mm、4種は51mmまでの鉄筋径で作業が可能です。